「飲食業界は離職率が高い」という話をよく耳にしますが、実際の数値をご存知でしょうか。
厚生労働省の最新調査によると、宿泊業・飲食サービス業の離職率は26.8%となっており、全産業平均の15.0%を大幅に上回っています。
つまり、飲食業界では約4人に1人が1年以内に職場を離れている計算になります。
- 離職率26.8%の背景にある業界特有の問題
- 働き方改革で成功している飲食企業の事例
- 離職率の低い優良企業の見つけ方
本記事では、なぜ飲食店の離職率がこれほど高いのか、その理由を具体的なデータとともに詳しく分析していきます。
現在の職場環境に悩んでいる方や、飲食業界での転職を検討している方にとって、より良いキャリア選択をするための重要な判断材料となるでしょう。
飲食店の離職率の実態
飲食業界の離職率を正しく理解するには、最新のデータを詳しく見ていくことが大切です。
ここでは以下の視点から、飲食店の離職率の現状を分析していきます。
- 産業別離職率ランキングと飲食業界の位置
- 年代別・雇用形態別の離職率データ
- 地域差と企業規模による離職率の違い
飲食業界は全産業の中で最も離職率が高いとされていますが、これには業界ならではの問題が深く関わっているのです。
産業別離職率ランキングと飲食業界の位置
厚生労働省のデータで主要産業の2022年離職率を比べてみると、宿泊業・飲食サービス業が26.8%でダントツの1位となっています。
| 順位 | 産業分類 | 離職率 |
|---|---|---|
| 1位 | 宿泊業・飲食サービス業 | 26.8% |
| 2位 | 生活関連サービス業・娯楽業 | 21.0% |
| 3位 | サービス業(その他) | 18.0% |
| 4位 | 教育・学習支援業 | 16.0% |
| 5位 | 医療・福祉 | 15.3% |
| – | 全産業平均 | 15.0% |
| 6位 | 不動産・物品賃貸業 | 13.9% |
| 7位 | 卸売・小売業 | 12.6% |
| 8位 | 情報通信業 | 11.9% |
| 9位 | 製造業 | 9.7% |
| 9位 | 建設業 | 9.7% |
この数字を見ると、飲食業界の離職率は全産業平均の約1.8倍となっており、人材流動の激しさが改めて浮き彫りになります。
2位の生活関連サービス業と比べても5.8ポイントも高く、業界特有の課題があることが明らかです。
年代別・雇用形態別の離職率データ
飲食業界の離職率について、新卒者のデータを見ると深刻な状況が浮き彫りになります。
新規学卒就職者の3年以内離職率では、宿泊業・飲食サービス業が高校卒で60.6%、大学卒で49.7%と、全産業の中で最も高い水準となっています。
| 学歴 | 産業分類 | 3年以内離職率 |
|---|---|---|
| 高校卒 | 宿泊業・飲食サービス業 | 60.6% |
| 高校卒 | 生活関連サービス業・娯楽業 | 57.2% |
| 高校卒 | 教育・学習支援業 | 53.5% |
| 大学卒 | 宿泊業・飲食サービス業 | 49.7% |
| 大学卒 | 生活関連サービス業・娯楽業 | 47.4% |
| 大学卒 | 教育・学習支援業 | 45.5% |
これは高校卒では3人に2人近くが、大学卒でも2人に1人が3年以内に辞めている計算になり、業界の人材定着の難しさを物語っています。
特に高校卒の離職率が60%を超えているのは、労働環境の厳しさや将来への不安など、業界特有の課題があることを示しています。
また、前年と比較すると高校卒で0.5ポイント、大学卒で1.8ポイントの改善が見られるものの、依然として高い水準が続いているのが現状です。
地域差と企業規模による離職率の違い
飲食店の離職率は全国的に高い傾向にありますが、地域によってもバラつきがあることが分かっています。
都道府県別の全産業データを見ると、離職率が低い地域では福井県10.8%、秋田県11.1%、広島県11.2%などが挙げられます。
これらの地域では地元で長く働く人が多く、転職する人も少ないため、飲食店でも働く人が定着しやすい環境があると考えられます。
反対に離職率が高い地域は、沖縄県24.0%、佐賀県23.5%、鳥取県23.3%、京都府21.5%などとなっています。
都市部や観光地では仕事の選択肢が多く、転職しやすい環境にあるため、離職率も高くなりがちです。
企業規模による違いも重要な要素となります。
一般的に小規模な個人店舗では離職率が高く、大手チェーン店や企業では比較的低い傾向があります。
これは福利厚生の充実度や労働環境の整備状況、キャリアパスの明確さなどが影響していると推測されます。
飲食店の離職率が高い7つの理由
飲食業界特有の問題から、なぜこれほど離職率が高いのかを見ていきましょう。
以下の7つの要因が重なり合い、業界の離職率を押し上げています。
- 長時間労働・不規則な勤務体系
- 給与水準の低さと昇給の困難さ
- 体力的負担の大きさ
- 精神的ストレスとハラスメント問題
- 福利厚生の不足
- キャリアパスの不透明さ
- 教育制度の未整備
これらの問題は互いに関係し合い、働く人たちの満足度を下げる悪循環を作り出しているのです。
長時間労働・不規則な勤務体系
飲食店の長時間労働は、営業時間だけでは見えない部分に大きな問題があります。
多くの店舗では開店の2-3時間前から仕込み作業が始まります。
食材の下処理や調味料の準備、スープの仕込みなどに追われ、さらに閉店後も1-2時間の片付け作業が待っています。
厨房の清掃や食器洗浄、翌日の食材発注などで、11時開店22時閉店の店舗でも実際は朝8時から夜24時までの16時間拘束となるケースも珍しくありません。
さらに深刻なのは、土日祝日が稼ぎ時という業界特性でしょう。
一般的な休日に休むことが困難で、友人や家族との時間を作りにくい環境にあります。
24時間営業や深夜営業の店舗では生活リズムが不規則になりがちで、健康面での負担も大きな問題となっているのです。

給与水準の低さと昇給の困難さ
飲食業界の給与水準は他の産業と比較して低く、全産業平均より約150万円低い年収水準となっています。
この背景には、個人店の薄利多売構造があります。
食材費や光熱費の高騰により利益率が圧迫され、人件費を抑制せざるを得ない状況が続いているのです。
また、大手チェーン店でも、アルバイトやパートタイマーの比率が高く、正社員の給与水準も上がりにくい構造になっています。
さらに問題なのは、明確な評価制度がない企業での昇給の不透明さでしょう。
特に個人店では経営者の主観的な判断で昇給が決まるケースが多く、どれだけ頑張っても給与に反映されないという不満を抱える従業員が少なくありません。

体力的負担の大きさ
飲食店での仕事は、想像以上に体への負担が大きい職種といえます。
厨房では高温多湿な環境での長時間立ち仕事が基本となり、夏場は40度を超える環境で作業することも珍しくありません。
さらに、重い食材や調理器具の運搬作業が日常的にあり、米や調味料の袋、業務用の鍋などを頻繁に持ち上げる必要があります。
また、同じ姿勢での反復作業により、腰痛や関節痛などの職業病リスクも高くなっています。
ホールスタッフも長時間の立ち仕事に加え、重い料理を運ぶ作業が続くため、年齢を重ねるほど体力的な限界を感じやすい環境にあるのです。
精神的ストレスとハラスメント問題
飲食業界では、精神的なストレスも離職の大きな要因となっています。
特に深刻なのは、理不尽なクレームやカスタマーハラスメントへの対応でしょう。
「料理が遅い」「味が気に入らない」といった理由で暴言を吐かれたり、返金を要求されたりするケースが後を絶ちません。
また、体育会系の職場文化による上下関係の厳しさも問題となっており、理不尽な叱責や過度な精神論が横行している職場も存在します。
さらに、食中毒リスクなど重い責任によるプレッシャーも常につきまといます。
一つのミスが店舗の存続に関わる可能性があるため、精神的な負担は計り知れないものがあるのです。

福利厚生の不足
飲食業界、特に個人店では福利厚生が十分に整備されていないケースが多く見られます。
個人店での社会保険未加入問題は深刻で、健康保険や厚生年金に加入できず、将来への不安を抱える従業員が少なくありません。
また、有給休暇取得率の低さも業界全体の課題となっており、人手不足を理由に有給を取りにくい雰囲気が蔓延しています。
さらに、退職金制度や各種手当の未整備により、長期的な安定性に欠ける労働環境となっているのが現状です。
住宅手当や交通費支給などの基本的な福利厚生すら提供されていない企業も多く、従業員の生活基盤が不安定になりがちな業界といえるでしょう。
キャリアパスの不透明さ
飲食業界では、将来のキャリアが見えにくいことも離職率の高さに影響しています。
多くの従業員にとって、料理人→店長→独立以外の選択肢が見えないのが現状です。
特に調理スタッフの場合、技術を磨いても独立開業以外の道筋が不明確で、将来への不安を抱えがちになります。
また、本社機能への昇進ルートが不明確な企業も多く、現場から経営企画や商品開発などの職種への転身方法がわからないという声も聞かれます。
さらに、他業界への転職可能性についての情報不足も問題となっています。
飲食業界で培ったスキルが他の分野でどう活かせるのか、具体的なキャリアチェンジの方法を知る機会が少ないため、現在の職場に留まるしかないと感じている人も多いのです。

教育制度の未整備
飲食業界では、体系的な教育制度が整っていない企業が多く、これが早期離職の要因となっています。
人手不足による新人教育時間の不足が深刻で、本来なら数ヶ月かけて教えるべき内容を短期間で詰め込んだり、教育担当者がつかずに見よう見まねで覚えさせたりするケースが頻発しています。
また、体系的な研修プログラムの欠如により、何をどの順番で覚えればよいのかわからないまま現場に放り出される新人も少なくありません。
その結果、技術習得が個人の努力任せになりがちで、成長を実感できずにモチベーションが低下してしまうのです。
特に未経験者にとっては、適切な指導がないことで挫折感を味わいやすく、早期退職につながる大きな要因となっています。
離職率の高さが業界に与える影響
慢性的な人材流出が業界全体に与える深刻な影響を解説します。
飲食店の高い離職率は、個々の店舗だけでなく業界全体にさまざまな悪影響をもたらしています。
以下の観点から、その影響を詳しく見ていきましょう。
- 深刻化する人手不足と悪循環
- サービス品質低下と業界イメージ悪化
これらの問題は相互に関連し合い、飲食業界全体の競争力低下と持続可能性の危機を招いているのです。
深刻化する人手不足と悪循環
離職率の高さは、業界全体で深刻な人手不足を引き起こし、さらなる離職を促進する悪循環を生み出しています。
離職→人手不足→過重労働→離職のスパイラルが典型的なパターンです。
従業員が辞めることで残されたスタッフの業務負担が増加し、長時間労働や休日出勤が常態化します。
その結果、モチベーションが低下した従業員がさらに辞めていく悪循環が形成されるのです。
また、新規採用コストの増大と教育投資の回収困難も深刻な問題となっています。
頻繁な採用活動により人件費以外のコストが膨らみ、せっかく教育した人材がすぐに辞めてしまうため、投資した時間と費用を回収できないまま次の採用に追われる状況が続いています。
サービス品質低下と業界イメージ悪化
人材の流出と不足は、サービス品質の低下を招き、業界全体のイメージ悪化につながっています。
経験不足スタッフによる接客・調理品質の不安定化が各店舗で発生しており、ベテランスタッフの退職により技術の継承が困難になっています。
新人スタッフだけでは十分な品質を維持できず、顧客満足度の低下や売上減少を招くケースが増加しているのです。
さらに、ブラック業界イメージによる求職者離れの加速が問題を深刻化させています。
離職率の高さや労働環境の悪さが広く知られることで、飲食業界への就職を避ける若者が増加し、人材確保がますます困難になっています。この結果、業界全体の魅力度低下と人材不足の長期化が懸念されているのです。
離職率改善に成功している企業の取り組み事例
働き方改革で成果を上げている飲食企業もあります。具体例を紹介します。
高い離職率に悩む飲食業界ですが、積極的な改革により従業員の定着率向上に成功している企業も存在します。
以下の事例から、離職率改善のヒントを見ていきましょう。
- サイゼリヤの労働環境改善と高年収実現
- ロイヤルホストの24時間営業廃止と連休制度
- IT活用による業務効率化成功企業
これらの企業に共通するのは、従業員の働きやすさを最優先に考えた経営方針です。
サイゼリヤの労働環境改善と高年収実現
サイゼリヤは飲食業界の中でも特に高い年収水準を実現している企業として注目されています。
同社の平均年収690万円という数字は、飲食業界平均の約2.5倍に相当する高水準です。
この実現の背景には、徹底した効率化と標準化があります。
メニューの簡素化や調理工程の見直しにより、効率化による労働時間短縮を実現し、従業員一人当たりの生産性を大幅に向上させています。
また、明確な評価制度とキャリアパス整備により、従業員のモチベーション向上と定着率改善を図っています。
店長から本部スタッフへの昇進ルートが明確化されており、頑張りが適正に評価される仕組みが構築されているのです。

ロイヤルホストの24時間営業廃止と連休制度
ロイヤルホストは2017年から24時間営業を全面廃止し、従業員満足度を優先した営業方針転換を実施しました。
収益よりも従業員の働きやすさを重視した結果、年1回7連休取得制度を導入するなど画期的な取り組みを展開しています。
この制度により、従業員は年に一度まとまった休暇を取得でき、プライベートの充実と心身のリフレッシュが可能になりました。
当初は売上減少が懸念されましたが、収益性とワークライフバランスの両立を実現し、サービス品質の向上と従業員満足度の改善により、結果的に業績向上につながっています。
定休日の設定と営業時間短縮により、持続可能な経営モデルを構築した成功事例といえるでしょう。
IT活用による業務効率化成功企業
多くの飲食企業がITツールの導入により、業務効率化と従業員負担軽減を実現しています。
配膳ロボット導入による負担軽減では、重い料理を運ぶ作業や長距離の移動が減り、スタッフの体力的負担が大幅に軽減されています。
また、タブレットオーダーシステムでのミス削減により、注文の聞き間違いや伝達ミスが減少し、クレーム対応によるストレスも軽減されています。
さらに、予約管理システムによる業務標準化では、電話対応の時間短縮や予約漏れの防止により、スタッフの業務負担が軽減されています。
これらのIT活用により、従来人手に依存していた業務を効率化し、より付加価値の高い接客に集中できる環境を整備している企業が増加しているのです。
離職率の低い飲食企業の見つけ方
データと実例に基づく、働きやすい飲食企業の選び方を解説します。
離職率の低い優良企業を見つけるには、表面的な情報だけでなく具体的なポイントを押さえた企業選びが重要です。以下の方法で、本当に働きやすい企業を見極めましょう。
- 求人情報で確認すべき5つのポイント
- 面接で必ず質問すべき労働環境チェック項目
- 優良企業情報の入手方法
求人情報で確認すべき5つのポイント
働きやすい飲食企業を見つけるには、求人情報の読み方が重要です。
以下の5つのポイントを必ずチェックしましょう。
- 離職率や平均勤続年数の開示状況
- 具体的な労働条件(残業時間・休日数)の明記
- 研修制度・キャリアパス制度の詳細説明
- 福利厚生の充実度
- 求人の継続性
離職率や平均勤続年数の開示状況
透明性の高い企業ほど積極的に公開しています。
これらの数値が明記されていない企業は、公開できない理由がある可能性を疑う必要があります。
具体的な労働条件の明記
「残業少なめ」ではなく「月平均残業時間15時間」、「休日多め」ではなく「年間休日120日」など、具体的な数値で記載されているかが大切です。
研修制度・キャリアパス制度の詳細説明
説明がある企業は、人材育成に力を入れている証拠といえるでしょう。
新人研修の期間や内容、昇進の基準が明確に記載されているかを確認しましょう。
福利厚生の充実度
社会保険完備は当然として、住宅手当や交通費支給、資格取得支援などが充実している企業を選ぶことが大切です。
求人の継続性
同じ企業が頻繁に求人を出している場合は、人材の定着に問題がある可能性があります。
キャリアアドバイザー特に「離職率の開示」と「具体的な労働条件の明記」が企業の透明性を測る重要な指標となります。
これらの情報を隠している企業は避けることをお勧めします。
面接で必ず質問すべき労働環境チェック項目
面接では、求人情報だけでは分からない実際の労働環境について積極的に質問しましょう。
実際の1日の勤務スケジュールについて詳しく聞くことが重要です。
「朝何時に出勤し、何時に退勤するのが一般的か」「準備や片付けにどれくらい時間がかかるのか」を具体的に確認しましょう。建前ではなく、実際の運用を聞くことがポイントです。
有給取得率と連休取得の実態も必須の確認事項です。
「昨年の有給取得率はどれくらいか」「連続で何日休みを取ることができるか」「実際に長期休暇を取った社員はいるか」など、具体的な事例を聞きましょう。
昇進・昇格の具体的な基準と事例について質問することで、将来のキャリアパスが見えてきます。
「どのような基準で昇進が決まるのか」「実際に昇進した人はどれくらいいるのか」「昇進にかかる平均年数はどれくらいか」を確認しておくことが大切です。
ただし、これらの質問をする際は、聞き方に注意が必要です。丁寧に、前向きな姿勢で確認することが重要でしょう。


優良企業情報の入手方法
離職率15%以下の優良企業情報は一般求人では入手困難なのが現実です。
本当に働きやすい飲食企業の多くは、口コミや紹介での採用が中心となっており、一般的な求人サイトには掲載されないケースが多いのです。
業界専門ヘッドハンターが持つ独自の企業分析データを活用することで、表に出ない優良企業の情報を得ることができます。
離職率や労働環境の実態、経営陣の方針など、求人情報だけでは分からない詳細な情報を提供してもらえるでしょう。
また、本社機能職種への転職ルート開拓も重要なポイントです。
店舗開発や商品開発、マーケティングなどの本社機能は、現場よりも労働環境が整備されている場合が多く、年収アップも期待できます。
実際に年収アップを実現した転職成功事例については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
飲食店の離職率に関するよくある質問
飲食店の離職率について、多くの方から寄せられる疑問にお答えします。
転職を検討している方や業界の実態を知りたい方に向けて、データに基づいた正確な情報を提供します。
以下のよくある質問を通じて、飲食業界の離職率についてより深く理解していきましょう。
- 飲食店の離職率が最も高い年代は?
- 飲食店の離職率は改善傾向にある?
- 離職率の低い飲食企業の見分け方は?
これらの質問への回答が、あなたのキャリア選択の参考になれば幸いです。
- 飲食店の離職率が最も高い年代は?
-
新卒者の離職率が特に高く、深刻な状況となっています。
宿泊業・飲食サービス業の新卒者3年以内離職率は、高校卒で60.6%、大学卒で49.7%となっています。
これは高校卒では3人に2人近くが、大学卒でも2人に1人が3年以内に辞めている計算になり、若手人材の定着が業界全体の大きな課題となっているのです。一般的に年齢が上がるにつれて離職率は下がる傾向があり、経験を積むほど職場に定着しやすくなります。
あわせて読みたい
30代飲食業からの転職は成功する!異業種への転職を叶える5つのポイント 「もう30代だから転職は難しいのでは?」 「飲食しかやってこなかった私に他の仕事ができるだろうか?」 「でも、このままでは将来が不安で仕方がない…」 30代の方は以… - 飲食店の離職率は改善傾向にある?
-
はい、改善傾向にあります。
平成29年の26.8%から令和5年は19.8%まで約7ポイント改善しており、働き方改革やIT化の進展が要因として挙げられます。大手企業を中心とした営業時間の見直しや、配膳ロボットの導入、労務管理の徹底などの取り組みが効果を上げています。改善事例については下記の記事で詳しく紹介しています。
あわせて読みたい
【2025年最新版】飲食業界で働きやすいホワイト企業ランキングTOP10!年収400万超・労働環境が良い会社… 「飲食業界はブラックばかり」という印象をお持ちではありませんか?実際に飲食店で働く多くの方がストレス過多で「もうやばい」と限界を感じているのも事実ですが、そ… - 離職率の低い飲食企業の見分け方は?
-
求人情報での離職率・平均勤続年数の開示、具体的な労働条件の明記、研修制度の充実度をチェックしましょう。
面接では実際の勤務スケジュールを必ず確認することが重要です。
また、優良企業の情報は一般求人には出にくいため、業界専門の人材紹介サービスを活用することも効果的といえるでしょう。
まとめ
飲食店の離職率26.8%は確かに高い水準ですが、すべての企業が同じではありません。
データを正しく理解し、働きやすい企業を見極める目を持つことで、飲食業界でも充実したキャリアを築くことは十分可能です。
離職率が高い背景には、長時間労働や給与水準の低さ、体力的負担といった業界特有の課題があります。
しかし、サイゼリヤやロイヤルホストのように働き方改革で成果を上げている企業も存在し、業界全体としても改善傾向にあるのが現状です。
重要なのは、離職率の低い優良企業の情報を得ることと、自身のスキルを正しく評価してもらえる転職活動をおこなうことです。
求人情報の読み方や面接での質問ポイントを押さえることで、本当に働きやすい企業を見つけることができるでしょう。
離職率の低い優良企業の詳細な情報や、本社機能への転職可能性については、業界専門の転職支援サービス「ペアリング」にご相談ください。
飲食業界に精通したヘッドハンターが、あなたの市場価値を正しく把握し、一般には公開されていない非公開求人をご紹介いたします。データに基づく客観的なキャリア戦略で、理想の働き方を実現しませんか。
\年収600万円を超える求人を多数紹介/







